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食生活とBPA(ビスフェノールA)

2011.04.07

食生活とBPA(ビスフェノールA)

BPA(ビスフェノールA)ってご存知でしょうか?

食品の容器などに使用されている化学物質のことで、食事から体内に取り込まれたBPAが乳がんや前立腺がん、さらには、不妊症の原因になっているのではないかとの研究報告が多数あります。

そのBPAですが、食生活にとって体内に取り込まれる量がずいぶん変わってくるとの実験結果がアメリカで報道されています。

BPAが不妊に関連するのではとの報告はいくつかあります。たとえば、血液中のBPAの濃度が高い女性ほど、体外受精の際の受精率が低くなると、カリフォルニア大学サンフランシスコ校生殖医療センターで確かめられています。

アメリカで実施された試験はカリフォルニア州在住の5つの家族を対象に実施されました。いずれも4人家族で夫婦と3~11歳の子どもが二人です。

対象となった5家族の食生活はほとんど調理済みの冷凍食品を電子レンジで温めて食べていて、缶詰や缶ジュースなどを多く食べたり、飲んだりしていたとのこと。そして、全員の尿を採取し、3日間だけ、徹底して食生活を変え、新鮮な有機食品を調理し、調理済の食品は一切食べず、再度、尿を採取し、前後の尿中のBPA濃度を比較したとのこと。

その結果、たった3日間だけ食生活を改善しただけで、尿中のBPA濃度が60%も低下したというのです。

もちろん、小規模な試験ですから確定的なことは言えませんが、驚くべき結果です。

考えてみると、これまでBPAの害については盛んに言われてきたのもかかわらず、このような基本的な試験が実施されていなかったのです。

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