2015.12.18

薬は個人で、サプリはチームで働く

サプリメントで妊娠率や出産率は高くなるのでしょうか？　→→→　いいえ、そのようなエビデンスはありません。

それでは、

食生活を改善すれば妊娠率や出産率は高くなるのでしょうか？　→→→　はい、いくつもの研究で確かめられています。

このことは何を意味するのでしょうか？

サプリメントとは、「特定の栄養成分だけ」をカプセルや錠剤で摂るものですが、食事はそこに含まれるさまざまな栄養成分を「複合的」に摂るものです。つまり、妊娠する力を高めるのは、「特定の栄養成分」ではなく、「さまざまな栄養素」だということになります。

栄養素というのは束になってかかっていって、はじめて闘えるのですね。それに対して、薬剤は単独で作用を発揮します。要するに、薬は個人プレーヤー、栄養素はチームプレーヤーなわけです。

そして、栄養素が最も力を発揮するのはチーム構成が整ったときです。いくらイチロー選手が素晴らしいプレーヤーでも、彼一人で野球ができないのと同じように、いくら凄い栄養素でもそれだけをせっせと摂っても働けないのですね。

このことを理解すれば、サプリメントの使い方が飛躍的に上手になれます。そうです、サプリメントは「食事」を補助し、「食事」の効果を高めるのが本来の役割なのです。なので、サプリメントだけをせっせと摂っても、食生活が貧弱なままであれば、効果は半分です。食生活を見直しながら、サプリメントで補強する、これが正しい使い方、すなわち、最も有効な使い方になります。

トマト１個には既に知られている栄養素に加えて、未知の栄養素もあわさって、チームで働きます。トマトにリコピンが豊富だからといって、リコピンだけを摂ってもトマトの替わりにはなり得ません。

同様に、野菜ジュースをいくら飲んでも野菜を食べたことにはならないのです。
食べ物は凄いのですね。
せっかく、BABY&MEを選んでいただいたお客様には最大の効果を得ていただきたいと切に願っております。

細川