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健康食品、サプリの”ウソ””ホント”

2012.11.20

健康食品、サプリの”ウソ””ホント”

週刊ダイヤモンドの最新号の特集はサプリメントについてで、タイトルは、「飲む前に読む 健康食品サプリのウソホント」です。

健康食品やサプリメントは、今や年間2兆円の市場になって、広く利用されるようになったけれども、その内容と言えば、”手っ取り早く儲けたい”企業が、”手っ取り早く”健康になりたい消費者に、巧妙な宣伝で、効果のあいまいな製品を販売しているという実態をあぶりだしています。

まさに、ビジネス雑誌ならではの切り口です。

感じたことをそのまま書いてみます。

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特集の冒頭では、「どれだけ正確な情報をお持ちだろうか。刺激的な宣伝やインターネット上で流れている情報は誤解や迷信であふれている。食品だけに、正しい知識を身に付け自己防衛しなければ、後悔することになりかねない。」と、いきなり、警鐘を鳴らしています。

年間2兆円という巨大な市場になっているにもかかわらず、内閣府消費者委員会の調査では、ほとんどの消費者は、「期待したほどの効果がなかった」とアンケートに答えているというのです。

さらに、原料にハーブを使ったダイエット系の健康食品やサプリメントでは死亡例を含む健康被害が報告されていたり、個人輸入で入手したサプリメントに医薬品成分が含まれていたことから健康被害が出たりしています。

そこには、販売拡大を目論む”利益至上主義”のメーカーの、それを飲めば問題が解決するかのような間違った印象を抱かせてしまう巧妙な広告に、時間と労力をかけずにすぐに問題を解決して健康が欲しい”都合のいい”消費者が、何をもって効果とするのかがあいまいな健康食品やサプリメントに飛びついているという図式がみてとれます。

「期待したほどの効果がなかった」とほとんどのサプリメント利用者が感じているのは、サプリメントは法的な区分は「食品」であるため、食品になんらかの「効果」を期待するのが、そもそもの誤りであり、おしなべて、サプリメントには「過剰な期待」がなされているということが原因ではないでしょうか。

ただでさえ、手っ取り早く健康を手に入れたい心理が、巧妙な宣伝文句に煽られて、過剰な期待になっているのではないかと思うわけです。

また、そもそも論なのですが、考えてみれば、サプリメントはその使用目的を消費者に説明することが法的に制限されている、極めて、不思議な商品です。

それは、医薬品と食品の中間に位置するようなサプリメント本来の役割にふさわしい法的な区分を設けないで、バナナやリンゴと同じような食品に留めているため、一切の効果効能を謳うことは禁じられているからです。

つまり、どんな人に、どんな目的で、また、どんな使い方をするかまでもが、説明することを制限されているのです。

ある意味、メーカーとしての説明義務を果たしたくても果たせないのです。

そのため、何とかそのことを法律に抵触しない説明をしようとするので、表現が思わせぶりになってしまい、一方、それを受け取る消費者側はよくわからないので都合よく解釈してしまうというわけです。

であれば、冒頭の「正しい情報」というのは具体的にはどんな情報なのでしょうか?

私たちは次のように考えます。

まずは、健康食品やサプリメントを飲むだけで健康が手に入るわけではないという当たり前なことです。

ですから、サプリメントでガンが予防できるというエビデンスがないとされていますが、それこそ、サプリメントを飲むだけでガンが予防できるわけはないのです。当たり前なことです。エビデンスがないという視点こそが、サプリと医薬品を混同しているわけです。

サプリメントの本来の役割は、治療ではなく、補助であり、何を補助するのかと言えば、日々の食事です。

ですから、日々の食事で私たちが健康を維持、発展させるのに必要な栄養素が摂れていれば、サプリメントは不要です。現在、サプリメントが必要とされているのは、食材に含まれる栄養素が著しく減少していたり、加工食品が多くなったりしたからです。

健康を手に入れるために必要なのは、バランスのよい食生活を心掛け、適度な運動習慣を身につけ、質のよい睡眠、それぞれにふさわしいストレスマネージメント、これらを、毎日、続けることです。

そのうえで、食事では摂りきれないビタミンやミネラルをまともな品質のサプリメントで補うこと、これが正しいサプリメントの使い方でしょう。

それ以外の成分をどう摂るかは、自分でしっかり勉強するか、専門家に相談する必要があります。

このことを理解しておくと、巧妙な宣伝にだまされない賢い、成熟した消費者になれると思います。

その次に、ビタミンやミネラルのサプリメントの品質は何で決まるのか、品質の見極め方を身につける必要があるのは言うまでもないことです。

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