スタッフブログ

梅を見ながら・・・

2012.02.29

梅を見ながら・・・

オフィス近くの有名な梅の公園に人が歩いていくので、つられて行ってみたところ、 紅白の梅がすでにちらほら花を咲かせていました。

こんなに可愛い花でしたっけ?と思えるような可憐な小粒の花で、なぜに桜ばかりがこうも昨今もてはやされて梅はその存在感があまりないんだろう、と不思議に思う私です。

実がなったらそれも実益をもたらしてくれるわけで、結構凄い植物なんだと声を大にして言いたい気持ち。

さて、その昔中国からやってきたこの梅の木。中国では梅のことを「メイ」といいますが、それが日本に来たらなぜか「ウメ」と呼ばれるようになりました。なぜに?という手がかりが、その発音の違いにあるようです。

日本語の「ま、み、む、め、も」は外国のMから始まる音に比べ、唇を軽くつけて発音します。「ウメ」の「ウ」は「メ」に比べると”つけたし”のような軽さです。もし同比重で発音したら「うぅめぇ~(うまい!おいしい!)」になるのではないでしょうか。

さて、本家本元の中国の「梅」ですが、中国人はこれを「Mei」と言っていたし、今もそう言うのですが、最初のMeがとってもしっかり両唇を閉じてからのスタートで、「ん~めぇい」という発音になっているわけです。私の想像では、こんな感じ、、、

ume.JPG

古来日本人「この花はなんですか?」 古来中国人「ん~めぇい!」 古来日本人「う~めぇ~?」 古来中国人「そう!そう!」 古来日本人「うめ、かぁ、、、そうか、梅か、、」

「メイ」(中国語)と「ウメィ」(日本語)の「梅」のように、耳で聞きおぼえて定着した言葉は、他にもありそうです。たとえば、「馬」もそうではないでしょうか。中国語では「マ」、日本語では「マ」の前に「ん~」という音があると思い「梅」同様「うま」になっちゃった、、、と。

梅を見ながら古来日本にやってきた時のネーミングの誤解、聞き間違いについて思いを馳せてしまいました。

それで結論としてですね思い至ったのはですね、、、 毎日こんな発音の「ゆるい」日本語を話している皆さん!(私も含みますが) たまにはしっかり、顔や唇やお腹を緊張させたり弛緩させたりの動作を身体的にしたほうがいいんじゃないか、と思ったりしています。

角屋

ページトップへ