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サプリメントの安全性を考える(3)

2011.01.17

サプリメントの安全性を考える(3)

製品側に問題があるケースのその2、「有害な物質が含まれていた」という問題です。

まずは、この場合、有害物質を配合したわけではありません、もちろん。

そうではなくて、意図せずに、有害物質が含まれていた、つまりは、”混入してしまった”ということです。

それでは、どんな有害物質がどのように混入してしまうのでしょうか?

いくつかのケースがあるようです。

たとえば、配合された成分や添加物が、製造過程で予想外の化学反応を起こし、有害な物質に変化してしまうというケース。

たとえば、植物などの天然物から有効成分を工業的に抽出する際に、溶媒が残留してしまうというケース。

たとえば、仕入れた原料そのものに有害物質が混入していたというケースなど。

要するに、製造技術レベルと原料の信頼性の問題なわけです。

そして、それらに問題が発生するのは、たいていは、原料や製造コストを過度に低くしようとすることが原因になります。

つまり、安価な原料を使い、製造コストの安い中国などの海外の工場で製造した場合、このようなことが起こるリスクが高くなるというわけです。

さらに、海外の工場で製造した場合、法制度の違いから、日本で禁じられている方法で殺菌が施されたり、日本では認められていない成分が使用されたりするリスクも発生します。

また、万が一、事が起こった時に迅速な対応をとることも困難です。

このようなリスムを排除するには、コストよりも、信頼性を優先した原料を選定すること、そして、日本国内のGMP基準工場で製造することが必須となります。

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